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心の器

数日前、私と母親との間でトラブルが発生しました。

以前、同じことで私と父親の間でも生じたことがあり、
記憶が蘇り何とも悲しい気分になりました。

よくよく考えれば、私の心の狭さが浮き彫りになった
だけのことなのです。

私は、アロマオイルやお香、お線香を集めることが好きで
仏壇のお線香も何種類か気分を変えて楽しんでします。
特にお寺などを参拝した時には、お寺オリジナルの
お線香で香りや煙の立がよいものがあれば購入しています。

お寺のお線香は、お線香の会社に依頼してオリジナルで製作
しておりますからお店では取り扱うことがありません。
ですから、お寺に参拝に行くか、直接お寺から取り寄せ
て手に入れるます。

特に仏壇のお線香は、良い香り(人工香料ではなく
自然のもの)、煙の立が良いこと
が大切と教えていただきました。
一般的には、煙の少ないものが好まれますから
条件が合わないので探すのに苦労します。
仏様の大切な食事ですから毎日同じものよりは
時々違うものを楽しみたいだろうと・・・
正しくは、私が楽しみたいので種類が増えました。


香りの種類によっては、施術のお灸に用いたりします。
いわゆるアロマ灸に変身です。


さて、母親とトラブルになったお線香は、京都のお寺で
購入したお線香と高野山のお線香。
京都の物は、私の誕生日に1200年イベントの灌頂が行われ
た時のご縁あるお線香。
お線香の中でもリーズナブルで上質。
阿闍梨さまも気に入った一品。
このお線香に限っては、命日などにも用いてました。

先日のある朝、気分を変えようと勤行用のお線香に
手を伸ばしたら・・・
京都と高野山の2種類。
箱が無い事に気が付きガックリ。

ちびまる子ちゃんの「がびぃ====ん」
額と目じりから縦縞が。。。。
大きな溜息が何度も、何度も。。。


実は前日、母親が友人とお墓参りに行ったのです。

う====ん。。。。

お墓用
仏壇用
命日用

と分けていただけに何も言えませんでした。


イライラして爆発した気持ちを考えてみました。

1:よりによって、何故あのお線香を持ち出したの?
1:どうしてお墓用のお線香に気が付かないのかな?
1:私が少しずつ集めたのに一気に使うだ何んて!
1:お墓用と金額が全然違うのに!

深呼吸し・・・

1:贅沢な使い方をしたなぁ。
  ご先祖様以外の方も一緒に喜んだだろう。
1:消耗品だからいずれなくなる。
  怒る程の事でもない。
1:お香を一緒に置いてなくてよかった。

興味のない人にとっては【香り】はどうでもいいこと
なのかもしれません。
香水もトイレの消臭剤も体臭も家の香も・・

私の両親の【香り】とは、食べ物を口に入れた時に
広がる香りに興味があり敏感に反応してました。

蓄膿症の母親なのに我が家で作ったの米と野菜だけは味覚も
冴えます。
摩訶不思議な五感の現象です。
旬の野菜を収穫しては、その年の米や野菜の出来を
夫婦で話ていたことが思い出されます。

何はともあれ
失った物や事に執着することなく
空いたスペースには新たな出逢い生まれる。
イライラすることもなく、心穏やかで、暖かく、
大きな心の器が欲しいものです。

 




 
  



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